正直、商品券ってありがたいです。
育児ってお金かかるし、自由に使えるって助かる。
だから最初に言っておきたいのは──お祝いしてくれるその気持ちは、本当に嬉しかったってこと。
でも、産後2週間。
寝不足と体の痛みと、誰にも会えない孤独の中で、封筒を開けた瞬間、ふと心が沈んだのもまた事実でした。
「私、ワガママなのかな」って思ってたけど、SNSを見ていて、“あ、同じ気持ちの人もいるんだ”と知って、少し安心して、それでこの記事を書くことにしました。
「出産祝いに商品券は嬉しくない」と思ってしまった理由

「ありがたい」は本音。
でも、「心が動かない」もまた、本音でした。
ここでは、なぜ“便利な商品券”なのに「嬉しくなかった」と感じてしまったのか──
多くのママが言語化できずに抱えたままのモヤモヤを、徹底的に分解します。
商品券をもらったときの正直な気持ち
あれは、退院して約1週間後のこと。
母から届いた荷物の中に、友人からの小包が入ってました。
封筒の中身は、きれいに包まれた全国百貨店共通商品券。
「うわ、ありがたい…」
心の中でそう思いながら、でも手は止まっていました。
正直に言うと、「嬉しい」と「困った」が同時に来た感じです。
頭では「便利で助かる」とわかってた

- おむつも買える
- ベビー服にも使える
- 好きなタイミングで選べる
つまり、理屈では完璧にありがたいんです。
でも──
寝不足と会話ゼロの孤独の中で封筒を開けたその瞬間、私の心に起きた感情は、こうでした:
「あ、そういう感じか。」
…ひどいですよね、私って。
でもなんか、その時は、体温がない感じというか、「私への贈り物」じゃなくて、「誰にでも通用する無難なもの」って思ってしまったんです。
なぜ“ありがたいはず”なのに嬉しくなかったのか?
理由は、「気持ちが届いた感じ」がしなかったからです。
もちろん今なら、ちゃんと気持ちは伝わってますし、ありがたく感じてます。
でもあのときは、出産直後で心と体の余裕がまったくなくて、“ありがたい”って思うより先に、感情が反応してしまったんですよね。
出産祝いって、たぶん“実用性”と“感情”の両方が必要な贈り物だと思うんですよ。
産後って、自分でも驚くほど感情のアンテナが過敏になってて、「その人が自分のために何を選んだか」にすごく反応したりするんです。

商品券が“冷たく”感じてしまう3つの理由
理由 | 詳細 |
---|---|
①「選ぶ手間」がこっちに回ってくる | 育児で手一杯なときに、使い道を考える余裕なんてない。むしろ「考えさせないで…」が本音。 |
② 金額が“まる見え”で気を遣う | たとえば1万円分もらったら、内祝いに5,000円か…?と計算が始まり、感謝より気疲れが先に来る。 |
③ 記憶に残りにくい | 後で使っても「誰からもらったっけ?」となりがち。印象がぼやけてしまう。 |
誤解のないように言っておくと、「冷たくされた」なんてことは思ってないです。
むしろ「お祝いしてくれてありがとう」って本当に思ってます。
でも、たとえば「◯◯ちゃんに似合いそうだったから選んだんだよ」って一言が添えられていたら、全然違っていたかもしれない。
「“自分のことを考えてくれた”ってわかるだけで、泣けるくらい嬉しい」──産後の私は、なんかそういう感情にすごく敏感な時期だったんです。
でも、そういう人は多いみたいなので、もしも同じような人がいたら安心してくださいね。
📎 参考
👉 「妊産婦メンタルヘルスケアマニュアル」公益社団法人日本産婦人科医会
(※医学的な視点では、産後1か月以内は「産後うつ」のリスクが高まる時期とされています。日本では、およそ13.7%の産後ママが「うつ状態」であるという報告もあるほどです)
他の人も同じ? SNSで見つけたリアルな声

「私が気にしすぎなのかも」って、ずっと思ってました。
でも、ある日X(旧Twitter)で「出産祝い 商品券」で検索したら、まさに、いろんな本音が飛び交ってて、読みながらうなずきっぱなしでした。
肯定派と否定派、それぞれの声
\ 肯定派の声 /
- 「Amazonギフトカード、マジで神。助かりすぎる」
- 「欲しいものが自分で選べるって最高」
- 「出産後は忙しくて現物より自由が嬉しい」
\ 否定派の声 /
- 「ありがたいけど…味気なかった」
- 「金額がそのまんまで、どうお返しするか迷った」
- 「“私のため”って感じがしなくて、少し寂しかった」
- 「使ったあと、誰からもらったか忘れた…」
どちらが正しいとかじゃない。
でも、この声たちから見えてくるのは、
「商品券は、贈る側の“正解”になりやすいけど、受け取る側の“心が動くギフト”とはズレることがある」
という、ちょっとしたズレが起きやすい仕組みなんだと思います。
「気持ちをくれたのは本当にありがたい。でも、産後の私は“気持ちが伝わってくるもの”を求めていた。」
──この矛盾したような気持ちこそが、「出産祝いに商品券は嬉しくない」と感じた、本当の理由だったのかもしれません。
それでも「もらって嬉しかった出産祝い」があった

商品券では泣かなかったけど、このプレゼントには涙が出た。
ここでは、そんな“気持ちが動いたギフト”を具体的に紹介します。
疲れてた私に沁みた“気持ちの伝わる贈り物”
産後2週間、夜は2〜3時間の細切れ睡眠。
首はバキバキ、髪はゴムで結んだまま3日。
そんなときに届いたのが、スタバのギフトカードと一言メッセージでした。
「出産ほんとにおつかれさま。授乳の合間に、ちょっとだけ“自分に戻れる時間”ありますように。」
メッセージを読んだ瞬間、泣きました。
自分のことを思ってくれてるのが伝わって、涙が止まらなくなった。
それこそ、商品券より金額は全然少ない。
でも、心にズドンときた。
もしかすると、贈り物って、金額やモノそのものよりも──「相手にとって、どんなタイミングで届くか」を考えてあげることが、いちばん大事なのかもしれませんね。
なぜ“心が動いた”のか?──要因はこれ
- 今の私の状態をわかってくれてる
(疲れてる、時間がない、出かけられない) - 選ばれている感
(「あなたに」だからこれ、が伝わる) - 言葉が添えてある
(しかも押しつけないやさしさ)
たったこれだけのことで、受け取ったときの印象が180度違ったんです。
形よりも気持ち。“自分のことを思って選んでくれた”が響いた

もの”そのものじゃなくて、“どうしてそれを選んでくれたのか”っていう気持ちが伝わってきたのが、何より嬉しかったんです。
これは出産祝いに限らず、贈り物の本質かもしれません。
たとえば、あるママ友からは、入浴剤とスリープサポートピローケースのセットをもらいました。
「赤ちゃんの寝かしつけで一緒に寝落ちするとき、これ使うとなんかホッとするんだよね」
とメッセージが添えられていて。
「自分もこれに救われたから、あなたにも」っていう、経験ベースのやさしさが本当に沁みました。
どれも「気持ち」をカタチにしてくれていて、もらったときの記憶が今でも鮮明です。
“私のことを考えてくれた”が伝わる瞬間って…
贈り物 | 伝わる気持ち |
---|---|
スタバカード | 「一息ついてね」のリマインダー |
マッサージチケット | 「ちゃんと労わってあげて」のメッセージ |
入浴剤+スリーピンググッズ | 「あなたがリラックスする時間も大事だよ」 |
家事代行ギフト券 | 「あなたが全部やらなくていいよ」 |
名前入りのガーゼブランケット | 「この子のために選んだ特別なものだよ」 |
結局のところ、いちばん記憶に残るのは「自分のことをちゃんと見てくれている」って感じられる、そんなタイミングと気持ちなんだと思います。
商品券より嬉しかったギフトの共通点とは?

出産祝いで何がいちばん嬉しかったか?
──答えはシンプルでした。
「私のことを考えて選んでくれた」と思えるかどうか。
それがすべてです。
商品券はたしかに便利です。
それに、本当にありがたかった。
でも、“便利”って、“心が動く”とはちょっと違うんですよね。
特に、出産後のタイミングでは。
心に残るギフトの3条件
- 個人に向けた文脈がある
一言でいい。
「これ、◯◯ちゃんに似合いそうだったから」
──それだけで全然ちがう。 - 今の状況に寄り添ってる
寝不足、孤独、ホルモンバランス崩壊の産後。
そこへの共感があると、こらえきれずに涙が出る。 - 贈り手の体温がある
選んだ理由や使い方、「こうして使ってくれたらいいな」っていう想像が込められていると、ちゃんと伝わる。
👉 今回紹介した中で、特に“気持ちが伝わったギフト”の例
- Afternoon Teaチケット
外出できるようになった頃に、自分だけの贅沢時間が持てる - 育てるタオル
毎日使う中で「包まれてる安心感」を感じられる - LINEギフト+一言メッセージ
気軽なのに、ちゃんと気持ちが届く
こういうギフトって、金額じゃなく「その人の生活に溶け込んで、ふとしたときに感謝が湧く」んですよね。
出産祝いの贈り方は、気持ちの「伝え方」で変わる

大事なのは「何を贈るか」より、「どう届けるか」。
ここでは、商品券でも“嬉しい贈り物”に変わるコツと、気持ちがきちんと伝わるギフトの選び方を紹介します。
商品券でも「心が動くギフト」に変える方法
商品券はありがたいけど、一応の形で無難に選んだのかなと思われがちです。
何も添えなければ、何も語らない。
だから、“気持ち”が伝わらないだけ。
でも、ちょっとした一言を添えるだけで、体温が通います。
たとえば、この一言でぜんぜん違う
一言添えるだけで、「相手の毎日に想像を巡らせたんだな」と感じてもらえます。
商品券の種類 | 添えると喜ばれる一言メッセージ例 |
---|---|
Amazonギフトカード | 「赤ちゃん連れてのお買い物って本当に大変だと思うから、これでゆっくりポチってね」 |
ベビー用品店の商品券 | 「好みやサイズがあるだろうから、自分で選べる方がいいかなって思って」 |
スタバ・カフェ系ギフト | 「授乳の合間に“自分に戻れる時間”、ぜひ」 |
家事代行・マッサージ券 | 「全部ひとりで抱えないでね、たまには人に頼っても大丈夫」 |
実用的で“気持ちが伝わる”ギフトって?

感動するギフトは、「便利」だけじゃ足りないです。
つまり、「育児のしんどさ」と「出産後というタイミング」に寄り添ったギフトなら、価格なんて関係なく“刺さる”んです。
おすすめ:共感+実用ギフト一覧(用途別)
シーン | ギフト例 | メッセージに込められる意味 |
---|---|---|
とにかく寝たい | シルクピローケース、授乳ライト | 「少しでもぐっすり眠れますように」 |
頭が回らない | 名前付けスタンプ、調理家電 | 「考えなくていいって、ほんと助かるよね」 |
自分の時間がない | Afternoon Teaチケット、家事代行ギフト | 「“母”じゃなくて“あなた”に戻る時間、持ってほしくて」 |
上の子がいる | きょうだいおそろい服、絵本セット | 「上の子も“主役”になれるように」 |
「出産祝いで商品券をもらって嬉しくない」と感じる人にこそ届けたい
「なんで、こんなにモヤモヤするんだろう?」
そう思った気持ちって、決してわがままなんかじゃありません。
きっとそれは、あなたが“気持ちのこもった贈り物”を大切にしてる人だからです。
「自分のことを思いながら選んでくれた」
──たったそれだけで、私たちはこんなにも救われる。
だからこそ、次に誰かに贈るときは、「役に立つか」だけじゃなくて、“その人に寄り添えているかどうか”を、大事にしてみてください。
それが、気持ちがちゃんと届く贈り物になるから。